転身」タグアーカイブ

エンジニア上がりのマネージャーにありがちなこと

[`evernote` not found]
GREE にシェア
LINEで送る

こんにちは。
マーケティングコーチの新井政弘です。

前回、技術者であり続けることは
非常に難しいということを書きました。

それでは、
技術者からマネージャーに
転身を図ることはどうなのか?

について、今回書くことにします。

誰しも後輩や転職者の教育係など、
誰かに教える立場になった経験は
あると思います。

その時、ほとんどの人は
”教え方”を教わっていないのでは
ないでしょうか。

それでもなんとなく教育が
できてしまうのは、

教えた人が、教わった人に対して
フォローしやすい環境にいるからです。

教え方がまずくても、
教えていなくても、
教わったのに忘れていても、

問題が起きたら、その都度
フォローができるので

なんとなく教育がうまくいっている
ような気がしてしまうものです。

翻って、チームをマネジメント
するときのことを思い出してください。

今までメンバーの立場であった人が
次からはリーダーになって下さいと
言われた場合、どうなるでしょうか。

きっと大きな不安に襲われるのでは
ないでしょうか。

やる気に満ち溢れている人は
そうそういないと思います。

人は誰でも未知のもの、
未経験のものに初めて触れる場合、
不安になるものです。

ですので、
初めてリーダーになる人に対して、

チームマネジメントとして
最低これをやりなさいというものを
決める必要があります。

作業管理や工数管理などの方法や、
報告資料の作り方などは
プロジェクトや会社単位で
決まっていると思います。

これらを教えたから
あとはよろしくといっても、
マネジメントの仕方を教えたことには
なりません。

リーダーが作業の割り振りだけを行って、
後はメンバー個々人に任せる。

というような、
待ちの姿勢(受動的)な
マネジメントの場合、

多くの場合、問題が発生しても
それを早期に発見することは難しく

メンバーからの報告を受けるまで
リーダーが問題を認識できないという
欠点があります。

また、プロジェクトの成否は、
メンバーの裁量に大いに関わってきます。

全てのメンバーが優秀で
能動的に働いてくれれば問題ありませんが、
そうではない場合も多いはずです。

これに対して、

リーダー自ら積極的に、
メンバーから情報を収集して、

メンバー個々人の状況を
常に把握しているという

能動的なマネジメントの場合、

問題を早期に発見できる可能性が
高まります。

また、進捗や工数の管理においても
問題の発生を予見できる可能性が
高まります。

こうしてみると、
能動的なマネジメントの方が
メリットが非常に大きいのですが

残念ながら、多くのリーダーが
受動的なマネジメントになっています。

原因としては、

・多忙すぎて動けない
・必要性を感じていない
・やりかたがわからない

などがあると思います。

今まで技術者だった人が
マネジメントを求められた場合に

このような形になってしまうケースが
多いと思いますが、

是非とも能動的なマネジメントに
チャレンジしてみてください。

その違いにきっと驚かれると思います。

キーワードは、

”積極的に”と、”能動的に”、です。

私の場合、この能動的なマネジメントを
実践するための一助として、

コーチングを取り入れたのですが
その効果はてきめんでした。

それまでとは全く違う結果となり、
私自身の評価にもつながりました。

コーチングを学んだおかげで
チームマネジメントが上手くいき、

結果的に顧客にも喜ばれて
継続的な受注に繋がりました。

また、メンバーとのコミュニケーションが
密になりますので

副次的な効果として
メンバーとの信頼感、親近感が
向上したような気がします。

このように、明らかなメリットが
ありますので、明日からでも
チャレンジしてみてください。

周りのリーダー、マネージャー、に
合わせる必要はありませんから

自分のマネジメントスタイルを
見つける上でも試す価値はあります。

リーダー、マネージャー、として
一歩上を目指しましょう。

受託開発SEの将来は?

[`evernote` not found]
GREE にシェア
LINEで送る

こんにちは。
マーケティングコーチの新井政弘です。

業務系のシステム開発に従事しているSE、
システムエンジニアの多くが所属している会社は

受託開発をメインとしている会社が
とても多いと思います。

受託開発をやりつつも、
自ら新システムの新規導入を提案でき、
なお且つ導入(開発)プロジェクトを立ち上げる
だけのリソースを持った会社ならばいいですが、

そうでない大部分の会社に所属している場合、

人月いくらで様々なプロジェクトに
”売られる” ことになると思います。

いわゆる、”派遣” だったり、
”業務委託” だったり、

また、”自分一人だけ” だったり、
”複数人でチームとして” だったりと、

自社以外の場所でいろいろな人と一緒に
仕事をすることになります。

かつては、この現場一筋XX年、みたいな
派遣先に完全に入り込んで
プロパー社員と同じチームで
役割を分担して働く、

という形も多々ありましたが、
今はコンプライアンス上、
難しいんですかね。

作業場所からしても、
会社別に明確に分けられてしまうように
なってしまいました。

私自身の経験をお話しますと、
新卒入社の1カ月後には、
某総合電機メーカーの工場に
派遣されてました。

そこでは、システム部門に
同じ会社で自分の上司に当たる人が
既に何年も派遣されていて

その人の下につくことで
プログラミングからシステム設計、
ユーザーサポートまで

システム設計のいろはを学ぶことが
できました。

この時の経験があるから
いまだにこの世界で働けるのではないかと
感じています。

楽しくも厳しかった経験でした。

翻って、今はどうなのか?

残念ながら、少人数で短期間の
案件が多くなっているみたいです。

受託開発の世界は、ゼネコンよろしく
2次請け、3次請け、当たり前の
多重下請けが当然の世界ですので

自分の会社がその階層の
どの部分にいるのか?

がとても重要となってきます。

階層の下の方にいる場合、
その会社はただの人材派遣会社に
なっていませんか?

同じような仕事に
人月いくらで派遣されるだけ
ではないですか?

もしそうなら、仕事を通じての
スキルアップやステップアップは
難しいかもしれません。

違うことをやりたい、
新しいことを学びたい、
と思っても、

いざ面接やスキルシートの段階で
はねられてしまう可能性が高いと思います。

では、どうしたらいいか?

転職?

転職もいいかもしれません。

プログラマからシステムエンジニア(SE)へ、
SEからコンサルタントへ、など

やりたいことが明確で
今の会社ではそれが無理な場合は

それが実現できそうな会社へ
転職することもありです。

また、技術者からマネージャーへ
転身を図りたい場合も同様です。

ここで言うマネージャーとは
管理職という意味ではなく、
複数のメンバーを管理して
チームとして結果を出す、

という意味でのマネージャーです。

この場合も、
今の会社でそれができるのかが
重要となってきますので

無理だと判断した場合は
転職を考えるのもいいと思います。

より階層が上位の会社であれば
チームとして仕事をする機会も
増えるでしょうし、

自分の希望も叶う可能性も高くなるでしょう。

自分の会社がある程度の規模があり、
そこそこ階層上位に位置している場合は、

自社内で希望の職種に転換できる可能性が
高いと思います。

そういう場合は、積極的に自分の希望を
アピールすることが重要です。

今時は定期的に上司と面談する機会も
多いと思いますので、それを大いに
利用しましょう。

いつまでも今までと同じ仕事だけを
やり続けるだけで給料が上がる時代では
無くなってきました。

いかにスキルアップ、ステップアップを
”自ら”行えるかが重要となっています。

多くの会社で導入されている
目標管理制度に直結しますので
本気で真剣に考えましょう。

技術者をある程度やっていると
自然とマネージメントも求められる
ようになると思いますが

ある日突然、今日からあなたは
マネージャーです。

と、言われても
多くの人は困ると思います。

そうなったときに困らないよう
常日頃から、マネージメントに関して
知識を得る習慣をつけましょう。

特にベテランと言われる、
もう中堅と呼ばれなくなった人は
必須の知識となりますので

危機感を持って習得に臨んでください。

年取っても技術者でいられることは
非常にハードルが高いものですから。

自分は先々何をやりたのか
自問することも必要です。

技術者であり続けたい人は
どうすればそうできるのか
見つける必要があります。

これは、マネージメントを学ぶより
難しいかもしれません。

どちらを選ぶのか真剣に考える時期が
もう来ているかもしれませんよ。

それでは。